白内障手術や眼内レンズ、手術後の生活、網膜・硝子体の病気について、患者さんからよくいただくご質問をまとめました。
ご不安なことや分からないことがありましたら、診察時にもお気軽にご相談ください。
白内障の手術時期は、視力の数値だけでなく、日常生活でどのくらい下記のような症状を感じているかによって判断します。
「運転中にまぶしい」「テレビの文字が見えにくい」「眼鏡をかけてもはっきり見えない」「ものが二重に見える」など、気なる症状が現れたときが手術を検討する目安です。
目の状態や生活スタイルに合わせて、適切な手術時期をご提案します。
白内障手術は痛いですか?
白内障手術は、主に点眼麻酔を使用して行います。
点眼麻酔によって痛みは無くなりますが、目を触られる感覚や圧迫感などを感じることがあります。
他にも、眼の奥に麻酔薬を注入し、さらに麻酔を効かせることも可能です。
また、当院では手術への不安や緊張が強い方のために、リラックスして手術を受けていただける笑気麻酔もご用意しています。
手術中は専用の器具でまぶたを開いた状態にするため、まばたきを心配する必要はありません。
目を動かさないか心配される方もいらっしゃいますが、手術中には医師が、目線の目標になるものをお伝えしますので、ご安心ください。
手術中は、リラックスしていただくことが何より大切です。
白内障手術はどのくらい時間がかかりますか?
白内障手術そのものは、通常10分程度が目安です。
ただし、白内障の進行程度や目の状態によっては、手術時間が長くなる場合があります。
手術当日は、術前の準備や手術後の休憩などもあるため、院内での滞在時間は2~3時間になります。
単焦点眼内レンズを使用する一般的な白内障手術には、健康保険が適用されます。
片眼の手術費用は、3割負担で約4万〜6万円、2割負担で約2万円、1割負担で約1万〜2万円が一般的な目安です。
実際の費用は、年齢や所得、自己負担割合、手術内容、高額療養費制度の適用などによって異なります。
多焦点眼内レンズを希望される場合は、保険診療の自己負担額に加えて、レンズの種類に応じた追加費用が必要です。
詳しくは診察時にご案内します。
白内障手術の翌日からよく見えるようになりますか?
手術翌日から見え方の改善を感じられる場合がほとんどです。
一方、手術後の角膜のむくみや炎症などによって、一時的にかすんで見えることもありますが、大抵は日にち薬で改善していきます。
最終的に見え方が安定するまで約1ケ月ほどかかりますが、個人差があります。
手術後は、目の中に細菌が入らないよう注意することが大切です。
一般的には、目に水が入る洗顔や洗髪は術後3日間控えて頂きます。その間は、目の周囲を避けて、固く絞ったタオルなどで顔を拭くようにしてください。
首から下のシャワーは手術翌日から可能です。湯船につかる時期も含め、詳しいスケジュールは術後の状態によって異なります。
当院でお渡しする術後のスケジュールをご確認ください。
白内障手術後、いつから車を運転できますか?
手術後の運転再開時期は、視力の回復や見え方の安定具合によって異なります。
早ければ、手術の翌々日から運転可能としていますが、術後経過によっては、もう少し控えていただく場合もあります。
手術後は以前と大きく見え方が変わることもあるため、診察で状態を確認したうえで、安全に運転できるか判断致します。
白内障手術後、眼鏡は必要ですか?
手術後に眼鏡が必要かどうかは、使用する眼内レンズの種類や、ピントを合わせる距離によって異なります。
単焦点眼内レンズでは、遠くが見やすいように設定した場合、読書やスマートフォンを見る際に老眼鏡が必要になります。
多焦点眼内レンズでは、眼鏡を使う機会を減らせる可能性があります。
なお、新しい眼鏡は、術後の見え方が落ち着いてから作ることをおすすめしています。
白内障手術後、仕事や家事はいつからできますか?
デスクワークや軽い家事などは、手術翌日以降、目の状態によって再開できる場合があります。
ただし、重い荷物を持つ仕事、激しい運動、汗やほこりが目に入りやすい作業などは、しばらく控える必要があります。
仕事内容や生活環境によって適切な再開時期が異なりますので、ご相談ください。
手術後は、感染予防や炎症を抑えるために、医師が処方した点眼薬を使用します。
点眼薬の種類や使用期間は、術後の経過によって異なります。
見え方がよくなったからといって自己判断で中止せず、医師の指示どおりに使用してください。
手術後に軽い違和感やかすみが生じることはありますが、強い痛み、急な視力低下、強い充血などが現れた場合には注意が必要です。
まれに眼内炎などの重い合併症が起こることがあります。
気になる症状が現れた場合は、次回の予約日を待たずに、速やかに当院へご連絡ください。
多焦点眼内レンズの費用はいくらですか?
当院では、多焦点眼内レンズを使用した白内障手術を、選定療養で受けていただけます。
多焦点眼内レンズの追加費用は、片眼30万円(税込)、乱視矯正用は片眼33万円(税込)です。
この金額とは別に、健康保険が適用される白内障手術の自己負担額が必要となります。
レンズの種類や詳しい費用については、多焦点眼内レンズについてをご覧ください。
多焦点眼内レンズは誰でも選べますか?
多焦点眼内レンズは、すべての方に適しているわけではありません。
網膜や角膜などの目の状態によっては、単焦点眼内レンズの方が適している場合もあります。
また、夜間の光のにじみやまぶしさなど、レンズごとの特徴も考慮する必要があります。
当院では、目の検査結果や生活スタイル、ご希望に合わせて眼内レンズをご提案しています。
多焦点眼内レンズにすれば、老眼鏡は必要なくなりますか?
多焦点眼内レンズは、眼鏡への依存を減らすことを目的としたレンズですが、すべての距離が眼鏡なしで見えることを保証するものではありません。
例えば、細かい文字を読むときや手元で細かな作業をするときには、老眼鏡が必要になることがあります。
眼鏡をどの程度減らせるかは、レンズの種類や目の状態によって異なります。
物が歪んで見えるのですが、どのような病気が考えられますか?
直線が曲がって見える、文字が歪んで見えるなどの症状は、網膜の中心にある「黄斑」という部分の病気で起こることがあります。
代表的な病気には、網膜前膜(黄斑上膜)、黄斑円孔、加齢黄斑変性などがあります。
原因によって治療方法が異なるため、歪みを感じた場合は早めに眼科で検査を受けることをおすすめします。
飛蚊症があるのですが、受診した方がよいですか?
視界に黒い点や糸くず、虫のようなものが浮かんで見える症状を「飛蚊症」といいます。
加齢による変化で起こることもありますが、網膜裂孔や網膜剥離、硝子体出血などの病気が原因となる場合もあります。
特に、急に飛蚊症が増えた、光が走って見える、視野の一部が欠けるなどの症状がある場合は、できるだけ早く眼科を受診してください。 ⇒詳しくはこちら
白内障手術と硝子体手術を同時に受けることはできますか?
目の状態によっては、白内障手術と硝子体手術を同時に行うことが可能です。
特に、網膜前膜や黄斑円孔などに対する硝子体手術では、白内障手術を同時に行うことがあります。
ただし、年齢や白内障の進行程度、網膜の状態などによって適切な手術方法は異なります。
硝子体手術後は、必ずうつ伏せにならなければいけませんか?
硝子体手術後に、必ずしもうつ伏せ姿勢が必要になるわけではありません。
黄斑円孔や網膜剥離などで、手術中に目の中へガスを入れた場合には、ガスの浮力を利用して網膜の治癒を促すため、うつ伏せやうつむきなど、特定の姿勢が必要になることがあります。
必要な姿勢や期間は、病気の種類や手術内容によって異なります。
手術前後に、患者さんそれぞれに合わせた注意事項をご説明します。
硝子体手術後、飛行機に乗ることはできますか?
硝子体手術で目の中にガスを入れた場合、ガスが残っている間は飛行機に乗ることができません。
気圧の変化によって眼内のガスが膨張し、眼圧が急激に上昇する危険があるためです。
高地への移動などにも注意が必要です。
ガスが吸収されるまでの期間は種類や状態によって異なりますので、飛行機の利用や旅行の予定がある方は、必ず事前に医師へご相談ください。
※このページの内容は一般的な目安です。検査結果や手術後の経過によって対応が異なる場合があります。実際の治療や術後の生活については、担当医の指示に従ってください。